Angel & Demon 

に行ってきました。

ダヴィンチ・コードから3年
原作ダン・ブラウン
監督ロン・ハワード
主演トム・ハンクス
のトリオは変わらず健在でした。

パブリシティの具合のせいか
客の入りは前回ほどではない。

148分の長編、すんなり見られ、
前回より面白いと思います。

ミステリーなので
ネタバレにならない範囲で中身を

バチカンが舞台で法王の後継選びを
巡って幕が開きます。
キリスト教の知識がなくても
劇中で説明があるのでそれなりに楽しめますが
あった方が断然面白いのでしょう。

そういえばダヴィンチ・コードの公開の時
バチカンが不快感をもった報道がありましたが
今回劇中でそれに触れる場面もあり
楽屋落ちか あるいは ハリウッドなりの
配慮を示したのか どちらなんでしょうかネ?

建築的にも
バロックの芸術家ベルニーニの
エピソードで舞台が展開するので
物知りになった様な気分。

主題のキリスト教と科学の関係や
ローマの名所や芸術のウンチクなどを
織り交ぜ 知的な好奇心をくすぐる戦略は
前回通りですが コレ癖になるのです。

そういえば 3年前にイタリアに出かけた時
ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
も大層な人気で 相乗効果があるのです。

日本で おくりびとのロケ地 庄内が観光で
潤っているのは 現象としては同じですが
知的な関心からかというと どうでしょう。

ダン・ブラウンロン・ハワード
大衆向けの知的エンタテイメント コンビのなせる技か。
和製でもこのジャンルを開拓すれば 本屋と映画館以外も潤うし 大人も楽しめるはず。

切り口を変えて
宗教とか歴史を身近に感じられるというのは
無宗教で歴史にも興味が薄い僕にとって羨ましい。
(そのために信条や行動を変えるほどのことではありませんが)

映像も 夜のシーンが多く 暗い背景が中心です。
(劇中のローマの時間は 午後4時〜翌日午前までと短い)
ローマの教会を行き来するのは 黒のアルファロメオ
磨き上げられた漆黒のボディに周りの風景が写り込むのが
カッコいい。

クライマックスの空の色の変化がCG処理なのでしょうが
教会の天井絵のようにクリアなトーンで美しいです。
画像も 観る価値があると思います。

ひさびさに
考えずに楽しめる映画で
今日はゴキゲン

では